▼ 操作説明
・ > ボタン: 再生ボタン。
・ || ボタン: 停止ボタン。
・ T・S・D ボタン : 和声進行を決定する T・S・D記号を入力するためのボタン。
・ Volume スライドバー: 音量の調節。
・ Tempo スライドバー : テンポの調整。
・ Balancer チェックボックス: Balancerの機能のON/OFF。
・ 0番〜11番 スライドバー : Balancerの動作を調節するためのスライドバー。
▼ 遊び方
まず、再生ボタンを押してください。CM7の響きとともに、自動生成された微妙なメロディーと、同じく自動生成された不可解なリズムを刻むノイズ音が聞こえてきます。 この無味乾燥な音楽に耐えながら、次の小節が始まる前にSボタンを押しましょう。するとこの味気ない音楽がサブドミナントの段階に突入しました。 トニック→サブドミナントときたので、次はドミナントを鳴らします。 次の小節が始まる前に、Tボタン→Dボタンの順で押し、「TD」と入力してください。 次の小節でG7コードが鳴り、この陳腐な音楽がひとつの山場を迎えます。「おお、これが山場か」と無理やり気分を盛り上げた後、Tボタンを押してトニックに戻りましょう。 CM7の響きとともに、無味乾燥な音楽が無事に終止します。「ああ、やっと終わった」という安堵感を十分に噛みしめたら、停止ボタンを押して演奏を終えましょう。
このように、(非常に味気ない音楽ではありますが) T・S・Dの3つのボタンだけで音楽を奏でることができます。コード図の配置を見ながら、T・S・Dの記号を組み合わせて、斬新なコード進行を発見してみましょう。
▼ T・S・D記号入力の説明
・ T : 次の小節のコードを、スケールの1度の位置に予約する。
(例) 現在のKeyがCなら、現在のコードに関わらず、次の小節でCM7を予約。
・ S : 次の小節のコードを、現在のコードの5度下に予約する。
(例) 現在のコードがCM7なら、次の小節にFM7を予約。
・ D : 次の小節のコードを、現在のコードの5度上に予約する。
(例) 現在のコードがCM7なら、次の小節にG7を予約。
同じ記号を2回続けて入力すると、ノンダイアトニックコードを予約できる。
・ TT : 現在のコードの裏コードを予約し、Keyを減5度上に移動する。
(例)現在の小節が Key:C ・ コード:CM7 なら、次の小節でKey:G♭・ コード:G♭M7 を予約。
・ SS : 同主調へと転調し、現在のKeyが長調なら短3度下、短調なら短3度上のコードを予約する。
(例)現在の小節が Key:C・コード:CM7なら、次の小節でKey:Am・コード:Am7を予約。
・ DD : Keyを5度上へと移動し、コードを現在から2度上に移動する。
(例) 現在の小節が Key:C・コード:CM7なら、次の小節でKey:G・コード:D7を予約。
これらの記号を複数組み合わせることで複雑なコード進行を演奏できる。
(例) 「STT」 と入力することで、5度下のコードの裏コードを予約できる。
▼ コード図の見方
最も上(12時の位置)にある円をC(ドの音)として、右回りにG,D,Aと5度上の音が割り当てられており、対応する音が発音したときに円が着色される。
赤い円は、その音が現在鳴っているコードのルート音であることを示す。同様に、茶色は5度、黄緑は長3度、青紫は短3度、青緑は長7度、紫は短7度の音であることを示す。
▼ 表示される情報の説明
・ Key : 現在設定されている調を表す。
・ Function : 現在鳴っているコードの機能を表す。
・ Suspense : 和声進行の緊張度を表す数値。
▼ Balancer の説明
Balancerとは、次の小節のコードを自動生成する機能であり、過去4小節のSuspense値の動きを再現するようにコードを生成する。Balancerは、次の小節の開始までにT・S・D記号が全く入力されなかったときに動作する。
・ 0番〜11番 スライドバー による Balancerの動作の調節
12個のスライドバーでBalancerの動作を調節できる。0〜11の番号は、オクターブを12等分した音程(0番にドの音を当てはめると、5番がファの音、7番がソの音)を表し、 それぞれの音程に-100 ~ +100 の緊張度を表す数値を設定する。スライドバーの中央が0で、左端が-100、右端が+100となっている。ここで設定した数値が、Suspenseの値の変化に影響する。
(例) 7番のTone Value に +100を設定することで、コードの構成音が7半音上へと移動したときに、Suspenseの値に+100を加算する。